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ハレルヤ×アレルヤ短文
ちょっとネタバレ
OKな人は続きからどうぞ
ちょっとネタバレ
OKな人は続きからどうぞ
「やだ……やだよハレルヤ」
―――駄目だ。
「持ちたくない。僕には重すぎる」
―――ちゃんと両手で持てよ。そうしたら重くないだろ。
そうじゃない、嫌だ。怖いんだ。彼はその意味が解ってて銃を握らせようとしている。
僕が嫌がるの見て面白がっているんだ。
―――知ってるだろ……こう構えるんだ
体が意思に反して動き出す。銃口がゆっくりと男に突きつけられる。僕に見せ付けるように。
―――いい子のお前の代わりに全部消してやるよ。でもな、こいつはお前が殺せ!お前の意思で撃つんだ!
「嫌だ!撃ちたくない!!」
注意が逸れた隙に、男が銃を構える。躊躇いなど無い殺意に満ちた眼だ。
殺される。そう思った時には衝動のままに引鉄を引いていた。
血塗れの部屋で笑う。涙を流しながら狂ったように。
これでこいつも俺と同じ人殺しだ。ああ楽しい。生きているのは俺たちだけだ。
「何泣いてるんだよ。いままで散々見てきたろ?ここにいるのは死んだって壊れたって構わないつまんねえ奴らだけだって」
―――誰かを殺して生きるくらいなら死んだほうがいい!
「俺は殺すぜ!俺を殺そうとする奴を殺す!!」
もうこの命を他人の好きにさせない。今、こんなにも生きていることを実感したことはない!
さっきまで生きていた男の体を踏みつけて歩き出す。あまりに愉快で踊りだしてしまいそうだ。
弾んだ足取りで駆ける。すでに他の奴等は始末した。昨日まで俺達を囲っていた檻はもう意味を成さない。
さあ外に出よう。全ての道は開かれた。血に染まって俺達はやっと産声を上げるのだ。
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